| 線が空間を分割する。分割はそこに空間を創りだす。線は点の連続であるが、点はコンポジションであり、空間の初源である。点・線はたえず相対的な関係を持つが、きわめてことなった質として在る。
点的思考もあるが、線的思考もある。作家、作品の質は、このはじめの思考の決断によってなされている。
点・線・面の著者ワシリー・カンディンスキーは、幾何学的――それをとらえて絵画し、絵画を解体してとじた。そして、とじることで拓いた。
私は海を見る時のように線描をつづける。
私は線的思考の、線を求めて絵画し、線のなかに絵画の質をみようとする。
世界が分子、粒子のような点であっても、それらが動きつつあるもの、動勢、軌跡、過程、それらを線としてとらえてみたかった。
直線は実線として存在しない。直線らしさであって、直線は、どこまでも幾何学上の線、数学的直観のみによって得られ、感じるものである。直線は実存である。
点・直線は非在であるが、非在を示すものは具体である。
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